画質を落とさずにPDFを圧縮する
この言い方は多くを背負っています。私たちは別々の二つのものを画質と呼んでおり、危険にさらされているのは片方だけだからです。PDFの中の文字とベクター図形は描画命令であり、ファイルを符号化し直しても決して触れられません。圧縮した契約書の字形は、どの倍率でも、どのプリンターでも、元のものとまったく同じです。圧縮が変えるのは画像であり、そこでの損失は本物です。画素は捨てられ、戻ってきません。ですから正直な問いは、画質が落ちるかどうかではなく、その損失が、あなたが実際にその文書を使う場面で見えるかどうかです。そしてそれは幸いなことに、当てずっぽうではなく意識して決められることなのです。
本当に劣化のない圧縮と、その天井
劣化のない道はありますが、それがどこまで届くのかを正確に知っておく価値があります。PDFはごみをためます。どのページからも参照されなくなった要素の定義、同じ埋め込み書体の重複、四回前の編集で残ったメタデータ、使われていない色の情報、効率の悪い相互参照表。これらをすべて掃除しても、目に見えるものは何も変わりません。そして何度も編集して保存し直した文書なら、ファイルの五分の一を落とせることもあります。書き出したばかりの文書ではほとんど落ちず、画像の多いファイルでは誤差程度しか落ちません。ファイルの実体である画像は、定義上まったく手を触れられないからです。あなたのPDFが10メガバイトの写真でできているなら、劣化のない最適化はおよそ10メガバイトのファイルを返してきます。それはツールの失敗ではなく、この形式の算数です。
画質は実際どこへ消えるのか
劣化を伴う圧縮には二つの仕組みがあり、崩れ方が違います。解像度を落とす処理は画素の数を減らし、その影響は細部の消失として現れます。髪の毛、細い線、画面の写しに入っている小さな文字などです。長所は予測できることです。ページが高さ1240画素で表示されるとして1240画素を残しておけば、通常の表示の大きさでは何も欠けず、損失は誰かが100パーセントを超えて拡大したときにだけ現れます。画質の設定を下げる処理は別のやり方で、画素のかたまりの中の微妙な変化を捨てます。その乱れは局所的です。白地に黒い文字のような強い境目のまわりに出る薄い輪郭と、空や色の帯のような広く平坦な面に出るまだらです。だからこそ二つのつまみは片方を極端にするのではなく一緒に動かすべきで、当社のプリセットも対にしています。1700画素で画質0.80、1240画素で0.62、1000画素で0.45です。
画面と印刷は別の目標
画面でしか読まれない文書には、意味のある解像度の明確な天井があり、それは多くの人が思うより低い位置にあります。高精細なノート型パソコンの画面でも、A4を全ページ表示したときの高さは2000画素をかなり下回ります。それを超える分は、読み手が拡大しない限り見えません。印刷はもっと厳しく、1インチあたり150ドットで再現された写真は、画面では問題なく見えたのに紙の上ではねむく見えますし、スキャンの一部として画素になった文字は崩れはじめます。実務の指針は、画面での配布には遠慮なく圧縮し、プリンターに向かうものには控えめにすること。両方をこなす文書なら、原本を保管して圧縮版を送ってください。保存領域を数メガバイト使うだけで、この板挟みは丸ごと消えます。
二十秒でできる確認
結果をサムネイルで判断してはいけませんし、たいていいちばんきれいな一ページ目で判断してもいけません。文書の中でいちばん詰まったページ──印影、署名、密度の高い表、六ポイントの脚注、画面の写しに入った操作画面の文字があるページ──を見つけ、100パーセント表示で、続いて200パーセントで見てください。そのページのいちばん小さな文字がまだ読め、境目に目立つ輪郭が出ていなければ、その設定はその文書にとって正しい設定です。そうでないなら、圧縮そのものをやめるのではなくプリセットをひとつ下げてください。バランスと軽めの差は、ほとんどの読み手が気づかない変化と引き換えに、大きさで三倍前後の違いになることが多いのです。
成功に見える失敗
疑ってかかるべき結果がひとつあります。いつでも必ず削減を報告するツールです。本当に改善できないファイルは存在しますし、誠実なツールはそう伝えて原本を返します。さらに悪いことに、構造の書き直しは小さなファイルを膨らませることがあります。当社の計測では、軽い文書を線形化する最適化にかけたところ七十一パーセント増えました。追加された構造が、節約できたすべてを上回ったのです。だから筋の通った動作は、小さいほうのファイルを残し、削減がおよそ三パーセントを下回る場合は「すでに最適化済み」と伝えることです。二パーセントの差を成果として示すことではありません。決して負けを認めない圧縮ツールは、あなたの利益ではない何かを測っています。
できるなら出発点で直す
画質についての心配のほとんどは、圧縮ではなく、書き出しの時点ですでに膨らんでいたファイルから来ています。印刷品質と画面品質を選ばせるデザインソフトは、五倍の差を提示しているのであり、印刷用の設定は商業印刷のためにあります。幅五センチで表示されるだけのページに一千二百万画素の写真を載せた資料は、表示できる画素の四十倍を抱えています。黒い墨のページを600ドットのカラーで読み取ったものは、300ドットの灰色階調の四倍のデータであって、読みやすさは少しも変わりません。ファイルが最初から自分のものであれば、書き出しで正しく選ぶことで、あとから救うものも、答えるべき画質の問いも残りません。
何を、どれだけ残すか
法的あるいは保存上の重みを持つもの──署名済みの契約書、権利証、医用画像、二度と手に入らない書類のスキャン──は、原本に手を触れずに保管し、圧縮版は送るためだけの使い捨ての派生物として扱ってください。それ以外のもの、つまり大半の文書では、圧縮版がそのまま文書そのものであり、二つ持っておく理由はありません。この線引きは圧縮する瞬間に一度だけ意識してやっておく価値があります。二年後に、大切なものの唯一生き残った複製が、メールに収めるために縮めたほうだったと気づくよりも、はるかに簡単だからです。
よくある質問
まったく劣化なしにPDFを圧縮する方法はありますか。
あります。ただし天井は低いです。使われていない要素、重複した書体、古いメタデータを取り除くのは完全に無劣化で、何度も編集した文書では効きます。画像の多いファイルではほとんど減りません。画像こそがファイルの実体だからです。
圧縮すると文字がぼやけますか。
ぼやけません。文字とベクター図形は描画命令であり符号化し直されないので、どの倍率でも鮮明なままです。文字がねむくなるのは、それがもともとスキャン画像の一部だった場合だけです。
印刷する文書にはどの設定を使うべきですか。
いちばん控えめな設定です。印刷は画面が出せない細部まで出すので、紙に向かうものには軽めのプリセットを使い、印刷が重要なら原本も残してください。
圧縮したファイルが十分かどうか、どう確かめますか。
いちばん詰まったページを100パーセント表示で開き、いちばん小さな文字といちばん強い境目を見てください。それが残っていれば、文書の残りはまず間違いなく残っています。
ツールに「圧縮できない」と言われました。
本当にできないからです。本文だけの文書や、一度最適化済みのファイルではよくあることです。原本を返すのが正しい答えであって、失敗ではありません。
同じファイルを二度圧縮してもよいですか。
できますが、やめてください。劣化を伴う処理は通すたびに多くを捨て、前回の乱れをさらに符号化するので、画質は大きさより速く落ちます。原本に戻り、強めの設定で一度だけ圧縮してください。
PDFの圧縮・Word変換・パスワード処理を、ブラウザーのタブの中で。 ファイルを重くしている画像を符号化し直し、テキスト層からWord文書を組み立て、パスワードを設定または解除します。当社が計測した十二ページのスキャン文書は17.69メガバイトから1.49メガバイトになりました。処理はタブ内で完結し、アップロードはありません。
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